ヘルペスウイルスがアルツハイマーの原因として役立つ可能性?

FRIDAY, Oct 19, 2018 (HealthDay News) — 風邪の痛みの原因となるヘルペスウイルスもアルツハイマー病を引き起こす可能性があるという証拠が増えてきたと、新しい研究論文が主張しています。

単純ヘルペスウイルス1(HSV1)がアルツハイマー病の高齢者の脳で見つかることは以前から知られており、ヘルペスが遺伝的に認知症になりやすい人のアルツハイマー病リスクを高めることが研究で示されていると、研究者のRuth Itzhaki氏は述べています。

新しいデータは、抗ウイルス剤による治療が実際に認知症から人々を守るかもしれないことを示唆していると、英国マンチェスター大学の神経科学教授であるItzhaki氏は述べています。

「抗ヘルペス抗ウイルス剤アシクロビルがHSV1のDNA複製をブロックし、細胞培養物のHSV1感染によるβアミロイドとPタウのレベルを下げることがわかりました」と、Itzhaki氏は語りました。

しかし、ヘルペスが脳に及ぼす影響についてはまだ完全に解明されておらず、ウイルスだけでアルツハイマー病のすべての症例を説明できるとは考えにくいと、アルツハイマー病協会のグローバル科学イニシアティブのディレクターであるJames Hendrix氏は述べています。

ヘンドリックス氏は、成人の半数が単純ヘルペス1型ウイルスを持っていることを指摘しました。

「人口の50%はアルツハイマー病になっていないことがわかっているので、1対1の相関ではありません」と、ヘンドリックス氏は述べました。 「この論文の著者が推奨しているように、55歳以上のすべての人に抗ウイルス剤を投与したとしても、アルツハイマー病を一掃できるとは思えません。

単純ヘルペスウイルス1は、ほとんどの人が幼児期に感染し、それ以降は末梢神経系で休眠状態にあるとItzhaki氏は言います。

イツァキ氏らは、ヘルペスが、免疫力が自然に低下する高齢者の脳内に侵入することによって、アルツハイマー病に寄与していると考えています。

一旦脳に感染したHSV1は、ストレス、免疫抑制、他の微生物による感染などのイベントによって再活性化するたびに、脳細胞に損傷と炎症を引き起こすとイツァキ氏は主張しています。

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