スクリーニング検査は、自覚症状のない人ががんや前がんがあるかどうかを判断する過程の一つとして行われます。 定期的な大腸がん検診は、大腸がんに対する最も強力な武器のひとつです。
検診は、大腸がんが小さく、広がっておらず、治療しやすい早期の段階で発見できることも少なくありません。 定期的な検診は、大腸がんを予防することもできるのです。 ポリープが大腸がんになるまでには、10～15年かかるといわれています。
なぜ大腸がん検診が重要なのか
大腸がんは、米国における男女両方のがん死亡の主要原因の一つです。しかし、大腸がんによる死亡率（10万人当たりの年間死亡数）は数十年間減少し続けています。
大腸がんは、転移する前に早期に発見された場合、5年生存率が約90%に達しますが、その背景には、検診でポリープを発見し、がんになる前に取り除くことが多くなったことがあります。 しかし、そのような早期発見ができるのは、大腸がんの10例中4例程度と言われています。
残念ながら、米国では、大腸がん検診を受けるべき人の約3人に1人が、一度も検診を受けたことがありません。 これは、定期的に検診を受ければ大腸がんから命を救えるということを知らないためか、費用や保障の問題によるものかもしれません。
より詳しい情報は、「大腸がん検診」の項をご参照ください。 アメリカ癌学会による「大腸癌の早期発見に関する勧告」では、ポリープや大腸癌を発見するためのこれらの検査の使用に関するガイドラインが示されています。