生存率は、さまざまな要因によって決まります。 ですから、あなたがどのくらい生きられるか、誰も正確に言うことはできません。
- がんの種類とステージ
- 体力のレベル
- 以前の治療
これらは、大勢の患者さんに基づいた一般的な統計です。
病期別の生存率
前立腺がんの病期別の生存率については、英国全体の統計はありません。
英国では、前立腺がんの各病期における生存率の統計が入手可能です。 これらの数値は2013年から2017年の間に診断された人たちのものです。
ステージ1
ステージ1とは、がんが前立腺の片側の半分以下にしかないことを意味します。
ほぼ全員(ほぼ100%)が、診断されてから5年以上がんから生存します
ステージ2
ステージ2は、がんが前立腺の片側の半分以上に入っていることを意味します。
ほぼ全員(ほぼ100%)が、診断されてから5年以上生存します。
ステージ3
ステージ3は、がんが前立腺の被膜(カプセル)を突き破っていることを意味します。
100人中95人(約95%)の男性が、診断後5年以上生存するといわれています。
ステージ4
ステージ4は、以下のようなさまざまなことを意味します。
- 背中や膀胱など、近くの臓器にがんが広がっている
- 近くのリンパ節にがんが広がっている
- 肺や肝臓など、骨盤以外の体の部位にがんが広がっている
100人中約50人(約50%)は、がんの診断を受けた後も5年間以上生存することができます。
イングランドの診断時ステージ別がん生存率、2019年
Office for National Statistics
この統計は正味生存率のものです。 純生存率は、がんと診断された人のうち生きている人の数を計算するのではなく、がんから生還した人の数を推定するものです。 つまり、がん患者さんががんにかからなかった場合の背景となる死亡率を考慮した上での生存率ということになります。
前立腺がんの全病期における生存率
一般に、イングランドで前立腺がんと診断された男性の場合です。
- 100人中95人以上(95%以上)が1年以上生存する
- 100人中85人以上(85%以上)が5年以上生存する
- 100人中ほぼ80人(ほぼ80%)が10年以上生存する
スコットランドと北アイルランドでも前立腺がんの生存が報告されています。 しかし、情報の収集方法が異なるため、これらの国間での生存率を比較することは困難です。
イングランドの診断時ステージ別がん生存率、2019年
Office for National Statistics
この統計は純生存率についてです。 純生存率は、がんと診断された人のうち生きている人の数を計算するのではなく、がんから生還した人の数を推定するものです。 言い換えれば、がんにかからなかった場合の背景死亡率を考慮した後の、がん患者の生存率です。
何が生存に影響するか
あなたの見通しは、がんと診断されたときの病期によって変わります。
前立腺がんの種類とがんの悪性度も、生存率に影響します。 悪性度は、顕微鏡で細胞がどの程度異常に見えるかを意味します。 前立腺がんの悪性度判定に最もよく使われるのは、グリソンスコアというシステムです。
見通しは、PSA値にも左右されます。
一般的な健康状態や体力も生存率に影響し、健康であればあるほど、がんや治療にうまく対処できる可能性があります。
統計について
1年生存や5年生存という言葉は、1年や5年だけ生きるという意味ではありません。
5年よりはるかに長く生きる人もいます。
その他の統計
生存率と前立腺がんに関するより詳細な情報については、がんの統計のセクションをご覧ください
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