高齢高血圧患者におけるフェロジピンERの1日1回低用量単剤療法:外来血圧とQOLへの影響

目的: フェロジピンER2.5mgおよびフェロジピンER5mgの単剤投与による24時間外来血圧およびカジュアル血圧の低下効果、および忍容性を確認すること。

デザイン。 無作為化、二重盲検プラセボ対照6週間並行試験。

設定。 オランダのマーストリヒト大学地域の15の一般診療センター(19人のGPがいる)から。

対象者。 50~80歳の原発性高血圧患者129名を対象とし、男性27名、女性61名、拡張期血圧100~115mmHg、収縮期血圧200mmHg未満を対象としました。

主なアウトカム評価項目。 治療開始6週間後の日常生活および24時間の外来血圧と自覚症状評価(SSA)質問票。

結果。 プラセボ反応との相関を考慮した結果、カジュアル収縮期/拡張期血圧(SBP/DBP)の平均低下量はフェロジピンER 2.5mgで10/5mmHg(NS)、5mgで12/10mmHg(P < 0.05)であった。 24時間外来血圧測定では、それぞれ6/4mmHg(NS)、13/8mmHg(P < 0.05)であった。 夜間のSBPとDBPについては、フェロジピン2.5とプラセボとの間に有意差は認められなかった(-1/0)。 フェロジピンER5mgは日中、夜間ともに有意に血圧負荷を低下させたが、フェロジピンER2.5mgは日中のみDBPを低下させた。 プラセボ(28%)とフェロジピンER 2.5 mg(55%)およびER 5.0 mg(59%)の間で、反応者数に有意差がみられた。 フェロジピンの投与量とプラセボの投与量は、有害事象の発生数およびSSAの結果において同等であった(低値)。

結論。 日中のフェロジピンER 2.5mgと5mgは高齢高血圧患者の血圧降下に有効であった。 しかし,夜間(22時~7時)にはフェロジピンER mgのみが血圧低下に有効であった。 フェロジピンER5mgのみ、日中および夜間のBP負荷に対して有意な低減効果を示した。 フェロジピンER2.5およびER5.0はいずれもレスポンダーレートに有意な影響を及ぼした。 この試験から、プラセボと比較して、またフェロジピンER5mgとは対照的に、フェロジピンER2.5mgは高齢者において夜間の血圧低下作用を有さないことが明らかとなった。 フェロジピンER2.5mgの夜間における有効性を個々の患者で評価するためには、投与間隔の終了時に血圧を測定することが推奨される。

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