診断名:Brookesia micra。 小型の体長(SVL,20mm)と分子系統関係からBrookesia minimaの一員。 Brookesia micraは、相対的な尾長が短いこと(尾長/SVL 0.37-0.49 対 0.49-0.92) 、成虫の生涯で尾がオレンジ色になること (対目立たない褐色系) で他のすべてのグループと区別されます。 また、B. confidensとは、雄の成体サイズが小さいこと (SVL 15.1- 15.3 mm vs 18.3-20.1 mm)、鼻上円錐があること (vs ない)、半翅の先端に櫛状の構造があること (vs 細い、装飾なし)、B. dentataとはおそらく小さい成体サイズ (B. dentata雄は測定不能)、 B. exarmataとは小さい成体サイズ (雌SVL 18.7-19.9 vs. 25.7-26.5, B. exarmataのオスは計測不能); B. karcheiとは体サイズが小さいこと (B. karcheiのオスは計測不能); 眼上円錐がない (vs. ある); B. minimaとは骨盤棘があること (vs. ない,もしくは不明瞭), 半月状の先端構造をもつ (vs. ある), という点で異なる。 ペイリエラシーとの相違点:成体雄のサイズが小さいこと(体長15.1-15.3 mm 対 19.1-27.4 mm),櫛状の先端構造を持つ半翅(対両葉4本),B. ペイリエラシーとの相違点:成体雌のサイズが小さいこと(体長15.1-15.3 mm 対 19.1-27.4 mm),両葉に突起があり,先端が大きく尖ること(対両葉1本). ramanantsoaiとは,成体雄のサイズがより小さいこと (SVL 15.1-15.3 mm vs 21.7 mm),眼上円錐がないこと (vs. 一部の標本に存在),先端が櫛状になった半翅 (vs. 櫛状) であることなどから,異なる。 tristisとは雄アリが小さいこと (SVL 15.1-15.3 mm vs 18.0- 18.2 mm), 櫛状の先端構造をもつこと (vs. 先端の小さな乳頭は櫛状にならない)、またB. tuberculataとは眼上円錐がないこと (vs. 存在)、櫛状の先端構造をもつ (vs. 冠状構造) ことから、本種と類似している。) 後述のB. desperataとの区別については、本種の診断の項を参照。 16S rRNA遺伝子の断片を参照すると,B. micraは姉妹クレード(B. tristis+B. desperata)に対して補正なしのペアワイズ分岐度が6.8%,B. minimaグループの他のすべての種に対して分岐度が0.7.2%であることがわかる。