Symptoms of swallowing anxiety in panic disorder patients and associated psychopathologic factors

目的:パニック障害(PD)患者の嚥下障害の症状およびその症状との関連因子を検討した。

方法。 研究の前段階として,精神科外来を受診したPD患者のうち,嚥下困難が認められた22名を評価した。 PD患者には,嚥下障害に関連する思考,感情,行動についての記述を求めた。 その後、これらの文章を検討し、患者が嚥下困難を表現している41の表現を同定した。 これらの表現を現場の精神保健福祉士が評価し、12種類の嚥下困難の項目を定義した。 本研究の主要な段階では、119人のPD外来患者が12種類の嚥下困難項目と心理測定テストを用いて評価された。

結果。 妥当性・信頼性解析の結果、10項目からなる有効な1因子尺度が得られた。 この測定器のCronbach’s alpha値は0.89であり、「嚥下不安尺度(SAS)」と名づけた。 その結果、SASの項目はPD患者に「常に」5〜20.2%の割合で付随していることが判明した。 階層的回帰分析によると、SAS得点の35%はPAS、SASI、STAI-2、BDI得点で説明されることがわかった。

結論。 PD患者の嚥下困難の項目には,嚥下に関連する不安症状,恐怖症,身体症状が含まれていた。 また,PD患者の嚥下困難症状は,摂食障害症状と混同されることがある。

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